日本ではお盆にお墓参りをしますが、
ここイタリアでは11月2日が一番典型的なお墓参りの日です。
当日はお墓の周辺は車であふれかえり駐車するのもままならないので、
一日早い11月1日に行ってきました。
11月1日は「諸聖人の日」といって旗日です。
イタリアには数え切れないくらいの聖人がいて、毎日が聖人たちにささげられているのですが、
(イタリアのカレンダーには毎日どなたかの聖人の名が入っています)
1年365日では収まりきらないので、カレンダーに載らないそのほかの聖人たちを含めて
すべての聖人に捧げられたのが11月1日なのです。
そして翌11月2日は聖人にはなれなかったけれど、亡くなられたすべての方々にささげられた日、
「すべての死者の日」なのです。
そこでその日にみながお墓参りに行きます。
私は小さな田舎町の出身の母親を持つ長男と一緒になり、
今やその母親の生まれた田舎町に住んでいるので当然のように墓守をしています。
そういうことは日本人の私にはさほど苦痛ではなく、
息子が小さいころには乳母車を押して散歩がてらに、
息子が小学生のころには毎週一緒に行ってはおばあちゃんの家族の話を知っている限り聞かせたものです。
ここには1988年に初めてPaoloにつれられていきました。
Paoloの祖父母と大好きだったおじさんのお墓を案内されたので、
その後もその方々のお墓を巡回しています。
そこにいまやPaoloのご両親も加わったということです。
今の家に移り住んで、ガーデニングに力を注いだのも、毎回のお墓参りに
自分で育てた花を持って行きたいと思ったからでした。
それが今の家に移ってからはめっきり行く機会が減ってしまい、時々申し分けなく思っています。
秋バラの季節、たくさんのバラを持参したと思われるでしょうが、
今年は夏が去ってからもずっと暖かい日が続いたせいでしょうか、
バラはどんどんと咲き続けていて、ちょうど今お休みに入った感じで、
ジプシーとラ・セビラーナだけが咲いていたので、
それらと初夏からずっと咲き続けてくれているミナズキと、黄色い小菊
そして白いエリカと、エリゲロン、咲き残っていたルリマツリモドキ、ウツギ
バックのグリーンにはカンナの葉、根締めにはシロタエギクという花束を3つ作りました。
タバコが大好きだった姑たちにタバコも1本ささげました。
お酒が大好きだった舅にはグラッパも少々お供えしました。
そこに、以前ご近所に住んでいた方が友人のお墓参りにいらしたので、
同い年の息子を持つ身としてはお互いの息子たちの近況報告をして、
タバコがすっかり燃え尽きたので次回はそう遠くないうちにくることを約束してその場を後にしました。
そして朝早くに行って正解でした。
お墓の駐車場を出るときにはすでに交通制限が敷かれ、
出ることはできても入れない状態でした。
ほんの少しの時間と心がけで、すがすがしい気持ちになれるのですから、
これからもあまり怠けないで通うことにしようと思います。^^;
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お墓参り
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